2019 ブログ/コラム

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2019年つぶやきコラム

穀雨 帰りたくなる住まい

穀雨 帰りたくなる住まい

4月20日 「こくう」

太陽視黄経30 度

春雨降りて百穀を生化すれば也

田んぼや畑の準備が整い、それに合わせるように、柔らかな春の雨が降る頃。この頃より変りやすい春の天気も安定し日差しも強まる。

穀雨 帰りたくなる住まい

今年はいつまでも寒い日が現れましたが、やっと春だなぁと思える日々を感じることができる様になりました。開花宣言から長い間楽しませてくれた桜も過ぎ、二十四節気で言われているように季節が巡って行くのに今更ながら感心します。

穀雨 帰りたくなる住まい

とは言っても前日との温度差が想像を超えたり、一日の温度差が10℃にもなる日があったりと、気温の振幅の尋常でない大きさは気候変動の影響を否めない状況ではないでしょうか? どの方にもこのことを敏感に感じてもらいたいと思います。地球規模の自然現象に見えるけれども多分その元凶は人間にありますよね。と、この方向の話も大切なんですが、今日はその環境からどう身体を守るかの話をしたいと思います。

外部環境がそんなとき、帰って行く住まいの環境を気にしたことがあるでしょうか?考えてもすぐに現実が変わらないのだから考えないようにしようとするのが普通かもしれませんね。でもいつか住まいに手を入れたり新しくしたりするときには、このことも思い出して欲しいです。幸せな暮らしの基本の基だからです。生活の基盤である住まいの環境を真剣に考えてください。外で辛い環境にさらされてもニュートラル(快復とまで言わなくても普通の状態)に戻れる自宅であることは、やはり住まいの重要な機能ではないかと思います。具体的に言えば温度や湿度の変化、大気の汚れ、過剰な光環境、騒音、電磁波など。これらは意識しなくとも身体へストレスを与えています。そこから離れることができる環境を持つことが、身体の調子を整えることができる住まいと言えるでしょう。

それを実現できるのが、ゆるい変化しかしない温湿度、空気質を考えた計画換気、優しい光環境、などを考えれば静かな内部も実現してしまう高性能なエコハウスです。

穀雨 帰りたくなる住まい

先月のパッシブハウスジャパン主催のエコハウスアワードで最優秀賞をいただきましたが、エントリーしたお宅はまさにそのような環境です。施主様ご家族も風邪にもインフルにも縁のない冬を素足で過ごされたようです。

家族がみんな病気もせず快適に暮らせることは、幸せの第一歩であることに間違いはないと思います。またそれが、「帰りたくなる住まい」になる条件とも言えます。

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