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秋分
9月23日「しゅうぶん」
八月中 二至二分 (葉月:はづき)
太陽視黄経180 度
陰陽の中分となれば也(暦便覧)
暑い日は減り代わりに冷気を感ずる日が増える。昼と夜の長さがほぼ同じになることで、この日は秋彼岸の中日でもある。
秋の七草が咲き揃う頃である。
朝夕が涼しくなって、過ごしやすくなりました。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものですね。
グリーンカーテンもそろそろ「お疲れ様」とこの連休でお片付けします。
お彼岸で、日曜日——必然的にお墓参りに行きました。毎年書くようですが、お彼岸の時期に彼岸花-曼珠沙華は必ず咲きます、自然の理ということでしょうが、見事だなと毎年感心しています。
唐突ですが、先週父が呼吸困難で入院をしました。
この5年の内に膀胱ガンの手術を3回受け、そのたびに体力が落ちつつあったが、頭はずっと明晰で、だからこそ身体が思うように動かせないのがもどかしくて辛そうだった。肺が弱く度々呼吸困難での入院騒ぎがあってはいたのだが、今回は肺炎もおこしての入院となった。先生から母には自宅に戻れない事も覚悟しておいてくださいと、話もあったそうだ。
入院をした水曜日に行ってみると、食事も自分でがっつり食べていてほっとした。不機嫌ながらよくしゃべる。家に戻れない事はないんじゃないかと思った。
金曜日に行った時には、呼吸が苦しくパニックに陥っていたところにぶつかってしまう。余りに苦しそうな様子に驚く。落ち着くと少し話ができた。母にも話していないという話を訥々と話す。何でこんなに苦しむのかキットこんな悪いことをしたからだろうと。(父の尊厳の為にお断りしておくが、女性関係でも事件になるような話でもない)
それから二日経って今日、お墓参りの後に夫と娘夫婦と孫達と顔を出した。うつらうつらとしつつ酸素マスクをしたまま話す事もままならない風。手がとても冷たかった。しゃべると息苦しさが増長するというので早々に引き上げてきた。
こんなに日に日に弱っていくとは、思いもしなかった。急に先生のおっしゃったことが本当になるかもしれないと思えてきた。覚悟だけはしておかなければ。その時間を与えられたことに感謝しよう。
人の一生で誰にでも必ず訪れる日があるのも、自然の理です。
「彼岸」を思うお彼岸の中日でした。