WORKS 設計事例

カテゴリー:

パッシブデザイン制作事例戸建て住宅

空を纏う家

仕様

空を纏う家 お客さまから命名された名前です。 バルコニーや南の高窓から望む月の満ち欠けや、空の色の移ろいや、流れる雲を見て季節を感じながら暮らしている事にちなんで。
Q値 1.14W/㎡K
Ua値 0.29W/㎡K
C値 0.08cm2/㎡
暖房需要 18.15kwh/㎡年
冷房需要 25.66kwh/㎡年
換気設備 第1種熱交換換気扇
冷暖房設備 壁掛けエアコン(冬用・夏用各1台)
給湯設備 お日様エコキュート
太陽光発電装置 6.46kW(ハチドリソーラーよりリース)
耐震等級 3

ギャラリー

  • 外観

  • アプローチ

  • アプローチ、ポーチ

  • ポーチ

  • 玄関、ホール

  • 玄関、ホール

  • ホール

  • ホール  2階への階段がみえる

  • 寝室

  • 寝室よりウォークスルークロゼット

  • ウォークスルークロゼットからつながる、洗面とミニキッチン

  • 洗面カウンター  ハイサイドの窓から充分な明るさ

  • 洗面に続くランドリールーム

  • ランドリールーム

  • 1階 WC

  • ホールより続く階段

  • 階段踊り場より2階、小屋裏へ続く階段

  • 2階リビングダイニングキッチン

  • キッチン正面

  • キッチン背後の南側高窓

  • キッチン   キッチンセット:トヨウラ     バックセット:製作

  • キッチン

  • キッチン

  • キッチン~リビング

  • キッチン、リビング

  • ダイニング

  • ダイニング〜キッチン

  • リビングよりダイニング・キッチン    左の窓の外はバルコニーです

  • 2階 WC

●お施主さんより●

このSNSの時代に、「高断熱・高気密住宅」さらには「パッシブハウス」という言葉にたどり着くことは、さほど難しいことではないでしょう。
しかし、その言葉通りの家を設計できる建築家に出会えるかどうかが肝心です。私は、超ラッキーでした。登録しているYouTubeチャンネルの動画で、江藤さんに出会いました。パッシブハウス認定取得住宅を設計した建築家の紹介でした。その時の印象通りの方でした。経験値が高く、それによって確立されたセオリーをお持ちです。建築に対する姿勢が真摯で偽りがありません。誠実で真面目な江藤さんの人間性が、設計・監理に反映されました。その結果、住まい手に「最良」の空間がもたらされました。

私たち夫婦が、一般的な要望(家事楽動線やライフスタイルに合っ間取り)のほかに江藤さんにお願いしたことは、

*温熱環境の優れた家にしてほしい

*パッシブハウスレベルの性能(できればパッシブハウス認定を取得したい)

*土地の条件が厳しく庭を造ることができないので、外とつながる中間領域を作ってほしい

ということでした。

土地の条件から、認定はあきらめざるを得ませんでしたが、Heat20・G3レベルの性能の家になりました。
夏は、エアコン1台で家じゅうを涼しくします。冬は、太陽が照れば、昼間はエアコンをつけずとも家の中は23度前後になり、日が沈む頃にエアコンをつけて、寝る前に消します。朝起きた時でも、平均20度を保持しています。家じゅう温度ムラがないので、身体がとても楽です。庭はありませんが、2階リビングの大きな高窓を含む二方向に広がる6つの窓から、美しい朝日、抜けるような青空や流れる雲、夜になれば、年じゅう月の満ち欠けを愉しむことができます。平原で暮らしているような気分にさえさせてくれます。家は、体や心を守り、癒してくれる場所だと納得します。

さらに、江藤さんが選ぶ建材は、人と環境に負荷がありません。施主は、その点については、間取りやデザインほど気にしていないのが普通です。しかし、暮らし始めると、そちらの方が大事なのだとわかってきます。自然に由来する建材が、家の空気質にかかわっていると気づき始めるからです。また、十分な換気計画も相まって、外の空気より家の中の空気質が良いとわかるので、窓を開けなくなるほどです。「住宅は、第三の皮膚である。」と合点します。

そしてこのようなエコハウスで暮らし始めると、エコハウスの住まい手としての使命感が芽生えます。無駄なエネルギーは極力使いません。車は電気自動車、洗剤は環境を汚さない自然由来のもの、お米は玄米、調味料や食材はさらに安全なものを選ぶようになります。半世紀以上生きてきて、今が一番、自然や環境を気にしています。暮らし方は生き方だと再認識します。

最後に…
江藤さん!私たちのこだわりをひとつひとつ丁寧にひろって、一生好きでいられる空間に変えていただきありがとうございました。好きなものたちに囲まれて、ゆっくりとした穏やかな時間の流れを楽しみながら暮らしていきたいと思います。

江藤さんの一層のご活躍をお祈りいたします。

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