「桃源郷みたい」
Dornachドルナッハについてその空気の中に身を置いた時、こんな言葉が口をついて出てきました。

桜と林檎の花が満開
フライブルグからICEに載ってバーゼルまで戻り、バーゼルのスイス駅からローカル線で二駅のところにドルナッハがあります。バーゼルにはドイツ駅・フランス駅・スイス駅と三つも国鉄の駅があります。ドイツ駅からスイス駅まではトラム(路面電車)でも移動できるのですが、ICEにそのまま乗っていればスイス駅まで行く事を確認して、乗り越しのチケットを買ってから乗りました。
国境を越えての移動ですが、いちいちイミグレーションを通過するわけではなく、ICEの中にドイツのポリスが乗り込んできてパスポートを確認、それだけなんです。地続きの国々ならではですね。
そしてもっとびっくりなのが、列車に乗るのにそして降りても改札もなければ、車内でのチケットチェックもないんです。もしかしたら乗り越しのチケット買わなくてもスイス駅まで行けたかもしれません。でもたまぁーにチェックに廻ってくるらしく、そこで見つかるととんでもなく高い違反金をとられるという話を聞きました。
このチケットを誰も見ない・誰にも渡さないのは、トラムでも同じでした。本人の良心に任されているということか・・大人な社会だよね。それともキリスト教って性善説だったけな??いやいや何時でも何処でも神様が見ていらっしゃるという事がベースになっているんだ、きっと・・・。と軽いカルチャーショックにおののきながら、自分なりの理屈を見つけてすこし落ちつきました。

バーゼルスイス駅正面とトラム

バーゼル街中のトラム
ドルナッハ駅につきました。ここから歩いて2・30分の丘の途中にある宿泊先まで行かなくてはなりません。大きなスーツケースを転がしながら歩いていくのはちょっと大変そう。バスも数十分待たないと来ないし、でTAXIを呼ぼうとしているときに、大柄のおばさまが日本人を捜しているとかで、何処に泊まることになっているかと聞いてみえました。急いで宿泊先のメモを出しココと指さすと、「それ私のうちです。私はすぐに出かけなければならないから、急いでうちまで送ります。」とお約束もしていないのに、車でお迎えに来てくださっていました。軽々と三つのスーツケースを車に積み込み丘へ向かって走り出します。
確か何時に着くなんて連絡してないのに、よく会えたものだと後で気がつきとっても不思議でした。こんな幸運なことがこの旅ではよくおこりました。
宿泊先のInger Stibler家に着くと、そのお母さんはこれから10日あまりドイツに行って来るので留守の間は高校生の娘と息子に頼んでいくからと、大急ぎで部屋とバスルーム・キッチンと基本的な事の説明をして車で出かけて行きました。お部屋を借りるだけで、食事は付いていません。けれど自由に使えるキッチンがあります。
他のお宅へお世話になる友達のところへ行こうと、荷物を置いて坂を下りていくと、1日後に日本を出た他の仲間がちょうどTAXIで到着したところでした。同じところに泊まる三人をお母さんの代わりに私が案内し、それぞれの部屋に荷物を広げました。

Inger Stibler家の前で
アントロ建築と呼ばれるシュタイナー建築の様式で建ててあるInger Stibler家には、是非ともその空間を体験したいと仲間にわがままを聞いてもらって、私の宿泊先になりました。

9泊した私の部屋

多分11人の中で一番いい贅沢な環境だった(ありがとうみんな!)

窓は木製、ドレーキップ(内開きにもと内倒しにもなる)、トリプルガラス。
大きな窓下には低温水のパネル暖房設備 完璧!
建物・建具とも、なるだけ直角を出さないように角をとってあります。
もう一つ特徴的なのは色。ピンクはよく使われます。ピンクの部屋はとても落ちつきゆったり出来ました。

スイスのスイッチとコンセント
スイッチは押して付き、押して消える
コンセントは3本プラグが三個分、コンパクトで美しい

部屋のドア・鍵
いわゆる鍵穴が空いている錠とくクラシックな形の鍵
部屋内からもサムターンはなく鍵で閉める

とても握りやすい階段の手摺り
明日から5日間のオィリュトミー会議、その先のエクスカーションに、ドルナッハのこのお家から出かけていくのです。

階段ホールにあったステンドグラスのキャンドルたて